株式会社イーアイアイとAI火花検知システム「スパークアイ」の代理店契約を締結
2021年8月23日
株式会社フジテックス(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:一森雄介 以下:フジテックス)は、株式会社イーアイアイ(本社:東京都千代田区、代表取締役:胡浩)とAI 火花検知システム「スパークアイ」の代理店契約を締結いたしました。
契約締結の背景と目的
電子タバコや携帯電話用モバイルバッテリーなど小型電子機器の普及に伴い、廃棄物としての排出数は急増しています。これらに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、力が加わると発熱、発火する恐れが有り、分別して排出することが求められています。廃棄物処理場では正しく分別されずに排出され、手選別で見落とされたリチウムイオンバッテリーが破砕機に混入し発煙、発火するトラブルが発生しています。業界団体の調査では、全国再生処理事業者での発煙発火トラブル件数は、2018年度130件に対して、2019年は301件まで増加しています。「スパークアイ」はカメラ映像をAI分析し、火花や炎を発生瞬時に検知する事で初期消火が可能となります。既に民間、行政廃棄物の破砕処理施設に導入されており、さらに容器包装リサイクル業、非鉄金属リサイクル企業、固形燃料(RPF)製造企業、廃棄物処理業、リサイクル業など多くの引き合いを頂いています。
AI火花感知システム「スパークアイ」の製品説明
本システムは、画像認識 AI の技術によりカメラ映像から火花を自動検知(0.05 秒)し、アラート発報(自動散水連携可)することで火災を未然に防ぐシステムです。主なデバイスは専用カメラ、コントロールユニット、モニターです。煙や温度では無くカメラ映像で検知できる為、ガラス越しの設置も可能となり、破砕室下など火花発生個所に設置することが可能となります。プラントの制御盤や消火設備、管理者への通知システムに連動させる事が出来る為、施設に適応した運用が可能となります。
AI火花検知システムの概要と本体システム構成
(左)リチウムイオン電池破砕時の瞬間 (右)システムによる火花検知の様子
AI火花感知システム「スパークアイ」の主な機能
・AI画像認識技術を用いて火花をリアルタイムに検知可能。
・検出速度0.05秒以下、一瞬の火花でも逃さず、昼夜問わずに検知可能。
・事故の発生状況を鑑み、適切な警報レベルマスタを設定可能。
・警報レベル設定により、メール送信、PLC出力によるIoT警報ランプ、散水、消火栓等を自動的に起動させる。
・火花発生と終了時に、設定したメーリングリストに画像付きの火花発生状況を送信する(オプション)。
・検知画像、日時、場所、事故開始時間、終了時間等すべての事故情報をデータベースとして構築される。
・すべての情報をデータベースでグラフ化、可視化し閲覧可能。
・事故情報データベースを蓄積することにより、将来的に操業診断、安全性解析等に、ビッグデータとして活用可能。
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