選別精度は約90%!選別工程を効率化するため、PETボトルラベル剥離機を納入しました。
- 業種
- リサイクル業
- 主な対象物
- PETボトル
- 目的
- ラベルの除去の効率化
- 導入設備
- PETボトル ラベル剥離・分別機
島根県でリサイクル業を行われているお客様に、PETボトル ラベル剥離・分別機を納入いたしました。
ラベル、キャップはPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)などのプラスチックが使われていることが多く、PET(ポリエチレンテレフタラート)ボトルとは素材が異なります。
そのため、資源リサイクルの過程でキャップ、ラベルとPETボトルを選別する必要があり、PET素材だけに選別されたボトルは、ラベル、キャップ混在品と比べて高い価格で売却することができます。
お客様では、ラベル、キャップを人手で選別してPETボトルを仕分け、粉砕したPETフレークを再生資源として製造していました。
しかし、回収するPETボトルの量が増え、人手での処理が追い付かなくなっている点に課題をお持ちでした。
動画でご説明、お客様先へ訪問、環境展での実機見学を経て、導入いただきました
PETボトルのラベル、キャップ分離の機械化を検討されている時に、フジテックスにお問い合わせいただきました。はじめに、機械の動画やカタログをパソコン画面で共有するオンライン商談でPETボトル ラベル剥離・分別機をご説明いたしました。
非常に興味を持っていただいたため、後日お客様先へ訪問させていただき、既設ラインのレイアウトを確認、導入後の業務フローの確認、処理量の確認、実際のPETボトルを確認いたしました。
お客様先を訪問したのは、2019NEW環境展が開催される前のタイミングでした。環境展では、PETボトル ラベル剥離・分別機の実機を展示し、処理のデモが行われる予定です。スケジュールの都合も良かったため、環境展に来ていただき、実機を見ながら改めてご説明しました。
選別精度、処理能力、設置設計にご納得いただき、導入が決まりました。
ラベルの剥離率は80~90%※
PETボトル ラベル剥離・分別機に投入されたボトルは、まず2軸のロールの間を通過します。ロールでボトルに穴を開けながら残液を排出し、均一の形状に整えます。
その後、剥離ピンとライナーでラベルを剥離し、キャップ、リングを機外に排出します。
最後に、風力選別でラベルを吹き飛ばし、PETボトルを選別します。これらの機構で、約80~90%のラベルを選別することができます。
ただし、最初から潰れているPETボトルやラベルが強く糊付けされている場合はうまく選別ができません。そういったPETボトルの混在が増えると、選別精度も低下してしまいます。
お客様では、PETボトル ラベル剥離・分別機を通過した後に手選別工程を設けて、製品の品質を高めています。
先日、お客様先に訪問させていただいた際は、当初考えて通りの選別精度、効率化が図れているとお聞きいたしました。
再資源化の優等生と言われるPETボトルも、ラベルやキャップの選別には人手が多くかかっています。資源リサイクルには精度が高く、効率的な選別が欠かせません。産業資源の選別についてお悩み、課題がありましたら、お気軽にご相談ください。