事業計画に沿った空き缶処理ラインをご提案
右から作業台、手選別コンベア、選別プレス機です。
プレス後のインゴットです。
東北で産廃処理業を行われている企業様へ、空き缶処理ラインを納入いたしました。
元々、フジテックスからフレキシブルコンテナバッグを購入いただいているお客様でした。製品についてお伺いしようと思い、訪問した際に飲料容器の処理ラインのご相談をいただきました。お話しを伺うと、現在の中間処理場とは別の場所に新しい施設の開設をされるということでした。
混在した荷物に備えた手選別コンベア
空き缶を有価物として買い取る場合は産廃処理の許可は必要ありません。入ってくる荷物もスチール缶とアルミ缶のみで混在物はほとんどない状態です。その場合、簡易的な手選別だけで済みます。
自動販売機のゴミ箱に入っているような空き缶は混在物も多く、選別と再資源化にコストがかかるため産廃処理費をもらって処理することが多いです。その場合、産廃処理の許可と選別用の設備が必要になります。
新しく開設するヤードのため、開設後に産廃許可を取得される予定でした。産廃許可の取得後は、有価物の空き缶と混在物の多い空き缶の両方を1つのラインで処理することになります。
予定している荷物の量などもお聞きし、選別プレス機の前に作業台と手選別ラインをつけた設計をご提案しました。袋を破き、中身をコンベアに載せます。混在物の多い荷物の場合、手選別ラインで取り除きます。選別プレス機に入ると、スチール缶とアルミ缶、手選別で除けなかったものの3種類に選別されます。スチール缶とアルミ缶はそれぞれプレスしてインゴット化。再生資源として販売します。ビンやペットボトルは別途処理します。
事業計画に寄り添った納入計画を
ヤード開設からしばらくの間は、混在物の少ない缶だけを処理します。そのため、作業台での除袋と簡易選別を行い、手選別ラインは無人で使用します。
最初は選別プレス機だけを納入して、産廃許可が取れたら手選別ラインを追加する、という考え方もあります。ただし、分割して設置すると工事が2回になり、追加工事の際に業務が止まります。搬入設置のためのヤード整理やスケジュール管理なども考えると、目に見えにくいコストがかなりかかってきます。
産廃処理の荷物は、ほどなく入れていく予定ということでしたので、今回は一度に納入設置をいたしました。
今後もお客様のご要望、事業計画をお聞きし、最適な設備のご提案をしてまいりたいと思います。
動画
手選別ライン選別プレス機へ投入
手選別コンベアから、選別プレス機へ投入。動画後半で画面の上で回転する磁選機でスチール缶を選別している様子です。
スチール缶とアルミ缶の選別
動画前半、上で回転するコンベアでスチール缶を磁力で吸い上げて選別。動画後半、アルミ缶を飛ばして選別しています。スチール、アルミ以外は、下に落ちていきます。
アルミ缶のプレス
選別されたスチール缶とアルミ缶はそれぞれホッパーに溜まります。センサーが多く溜まっている方の缶をプレス機に投入し、プレス。インゴット化して排出します。