社内で塩素検査の体制を整え、出荷するRPFの品質を向上。

製品名RPF用 塩素検査装置 商品コードE168

社内で塩素検査の体制を整え、出荷するRPFの品質を向上。

株式会社ノザワ 代表 野沢 工様

株式会社ノザワ 様

業種
総合リサイクル業
主な対象物
廃プラスチック
目的
塩素検査
導入設備
RPF用 塩素検査装置

求められるRPFの品質が高くなっている

株式会社ノザワ様では、収集した紙くず、廃プラスチックなどを基にRPF(固形燃料)を製造されています。

製造されたRPFは主に製紙会社に出荷され、ボイラーの燃料として活用されます。RPFは、発熱量、含水率、塩素含有率によって品質がわかれます。塩素が多く含まれていると、燃焼の過程でボイラーを腐食させる原因になるため、塩素含有率は一定以下に抑える必要があります。

塩素を多く含むポリ塩化ビニル(塩ビ)は、水道のパイプによく使われています。塩ビは、衝撃に強く、燃えにくい特徴があり、丈夫なプラスチックとして水道管や雨どい、床材などに幅広く使われています。RPFを製造する際、この塩ビは取り除かなければなりません。

2017年に中国が使用済みプラスチックの輸入を禁止してから、日本国内に多くの廃プラスチックが滞留しました。これまで、高品質のリサイクル原料として輸出されていた製造工程の製造ロス品も国内に出回るようになり、RPFの品質が全体的に向上していました。

製紙会社から求められるRPFの品質も高くなっており、株式会社ノザワ様では、それまで外部委託していた原料になる廃プラスチックとRPFの塩素濃度チェックを、社内で行えるようにする必要を感じられていました。

RPF品質基準

品種/等級 RPF-coke RPF 測定方法
A B C
高位発熱量(MJ/kg) 33以上 25以上 25以上 25以上 JIS Z7302-2
水分 質量分率(%) 3以下 5以下 5以下 5以下 JIS Z7302-3
灰分 質量分率(%) 5以下 10以下 10以下 10以下 JIS Z7302-4
全塩素分 質量分率(%) 0.6以下 0.3以下 0.3~0.6以下 0.6~2.0以下 JIS Z7302-6

出典:JIS Z7311:2010 「廃棄物由来の紙, プラスチックなど固形化燃料(RPF)」一般財団法人日本規格協会

導入費の3分の2の補助が受けられるものづくり補助金を活用

展示会でプラスチック素材などの成分分析機を知り、フジテックスにお問い合わせをいただきました。

小型で操作が簡単、過剰な機能を省いたRPF原料の塩素チェックに最適な蛍光X線方式の検査装置をご提案しました。また、ものづくり補助金の活用をご提案しました。

ものづくり補助金は中小企業の生産性向上のための投資に補助が受けられるもので、幅広い業種・業態の生産性向上投資で採択されています。リサイクル業界でも多くの採択事例があり、補助上限が1000万円、補助率は原則2分の1、最大で3分の2の補助事業です。

選定した分析器、補助金の提案を了承いただき、補助金申請サポートを専門に行っているパートナー企業と協力して申請を進めることになりました。

パートナー企業のサポートのもと、各種書類、計画書を作成し、3分の2が補助されるものづくり補助金に採択されました。補助金に採択されたことを受けて、正式にRPF用 検査装置をご発注いただきました。

補助金申請サポート

フジテックスは、設備導入と並行して、補助金の申請もサポートしています。

2週間かかっていた塩素チェックが100秒で完了

検査装置は、5cm程度の試料を試料室に入れ、パソコンで操作します。分析を開始すれば100秒程度で元素の成分分析結果が出ます。検査装置に予め塩素の数値基準を設定しておけば、基準以上の塩素が含まれているときは「×」、含まれていないときは「〇」と結果も一目瞭然です。検査データの履歴はエクセルでも管理できるので、手軽に扱えます。

検査装置の取り扱い説明をさせていただいたところ、簡単で誰でもできるとお声をいただきました。

どなたでも簡単な操作でRPF検査が行えます。

どなたでも簡単な操作で塩素検査が行えます。

それまでの外部検査では、結果がでるまでに約2週間。検査の度に費用もかかります。それが、いつでも1分半程度で結果が出るため、検査の頻度をあげ、RPFの品質をこれまで以上にあげることができるようになりました。

中国の廃プラスチック輸入禁止、海洋プラスチック問題を受けて、政府は国内の資源リサイクルを補助金や各種制度で後押ししようとしています。

フジテックスは、今後も補助金や各種制度を研究し、製品・プラント納入だけではなく、お客様の事業全体をサポートして参りたいと思います。

株式会社ノザワ

株式会社ノザワ

青森県八戸市を中心に木くず、紙くず、廃プラスチック等の産業資源リサイクル事業を手掛けています。1978年創立、資源リサイクル事業以外に不動産、リフォーム、塗装業を行っています。

https://nozawa-r.jp/

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