三本目の事業基盤を確立するため、新たに中間処理場を建設
有限会社府中衛生社 様
- 業種
- 一般廃棄物・産業廃棄物収集運搬業
- 主な対象物
- 廃プラスチック等
- 目的
- 新規事業/リサイクル率の向上
- 導入設備
- 小型RPF製造ユニット
府中衛生社様は行政から委託を請け、家庭系一般廃棄物の収取運搬と産業廃棄物の収集運搬業を展開されていました。今後の経営を考えた際、三本目の事業の柱を構築する事が必用だと判断され、今回の新工場開設による中間処理業への参入を検討されました。
限りある資源をリサイクルしたい、という専務の考えから、埋め立て処分を前提とした中間処理では無く、有価物化を前提とした中間処理を展開していきたいと方向性を決め、知人や同業、機器メーカーに相談を行い様々な工場を視察されました。
視察や相談先は海外まで及び、欧州での資源物を燃料化して地消しているモデルに気付きを得て、RPF事業を柱としたリサイクル工場にする事になりました。
設備選定を行う際、重要視されたのは小・中規模の事業展開が可能かどうかとの事です。
事業担当をされた永井専務は「自社は府中市を中心とした多摩エリアの地域に支えられて続いてきた会社。今後も地域に貢献していきたいと考えている。規模では無く複数拠点を構え、地域密着型の事業展開をしていきたい」と考えられており、破砕から成型まで小型の設備で完結できるかどうか、という条件でした。
国内の設備機器メーカーと比較された際、設備自体がコンパクトでRPF成型工程が完結できている事と、機器購入だけでなく新事業展開の為、業界や海外、行政の支援事業など幅広い情報とトータルサポートが出来る事を評価頂き、弊社設備に決めて頂きました。
今回は東京都予算の「革新的事業展開設備投資支援事業」という補助金を弊社でも申請お手伝いをさせて頂き、見事採択されました。
東京都に本社があれば、今回のような隣接県での設備投資にも使える補助金であり、府中衛生社様の事業ミッションとして掲げられた「多摩エリアの廃プラ処理問題の一助を担う」が公団からも高い評価を得られたようです。
最後に専務からは「まずは中間処理業を軌道に乗せる事だが、今の収集量があれば設備稼働率は十分確保できる。SDGsが社会的に注目され始めているが、弊社のような地場に根付いた中小企業でも取り組めることは沢山ある。地場に貢献していけば産業の土壌もより良くなっていき、そうすれば静脈産業の我々の仕事も無くならない。自分が社長になり、その次の社長の代以降も続く新たな事業を創っていきたい。今回の中間処理を起点に更なる事業展開を行いたい」と頂きました。
有限会社府中衛生社
東京都府中市を中心に、大型商業施設、工事現場、飲食店などの産業廃棄物の収集運搬。一般家庭から排出される廃棄物の収集運搬を行っています。今回3つ目の事業として、許認可を取得し、中間処理・リサイクル事業を開始しました。