廃プラスチックのケミカルリサイクルを目指し設備導入
株式会社調布清掃 様
- 業種
- 一般廃棄物の収集・運搬
- 主な対象物
- 廃プラスチック
- 目的
- プラスチック100%の成形プラ製造
- 導入設備
- 廃プラスチック成型機
サーマルリサイクルからケミカルリサイクルへ
調布清掃様は元々、廃プラスチックを減容するための破砕機をお持ちでした。処理された廃プラスチックはその後、焼却によりサーマルリカバリー(熱回収)が行われていました。
サーマルリカバリーのデメリットや、プラスチック新法による今後の動向を加味し、今後は焼却だけではなく、新しい処理方法を始めたいとお考えになったのが設備導入のきっかけでした。サーマルリサイクルからケミカルリサイクルへと切り替えるタイミングで、フジテックスにご相談いただきました。
破砕のみはもちろん、様々な処理方法に対応
今回導入いただいた設備ラインは、プラスチック100%の成形プラ、プラスチック60%に木くず・紙くずを40%ほど希釈させて成型させるRPF製造、破砕品のみ取り出し可能にする様な仕様レイアウトにし、設備1式でマルチに活躍できる点を評価いただいております。当社は設備だけではなく、保管・運搬用として使用されるエキスパンドコンテナなどのご相談ができたこともメリットに感じて頂けました。
今後は、RPF成型、破砕品として流通させることはもちろん、「廃プラ100%で成型する」ことでアンモニア製造向けの固形化原料として出荷できるようになります。
また、フジテックスでは設備導入の際に活用できる補助金をご提案しており、調布清掃様もこの度見事、事業再構築補助金のグリーン成長枠にご採択され、活用されました。
今後の展望
ケミカルリサイクル向けの成形プラを製造する事で、排出事業者の方にプラスチックリサイクル推進事業者として選定頂ける事を目指します。また、地域の方や生徒さん達が見学に来てくれて、リサイクルに興味を持って頂けるきっかけになれば嬉しいです、とコメントをいただきました。
▲処理前のプラスチックや木くず(Before)
▲成形後のRPF(After)