生鮮卸売市場へキャベツの粉砕脱水機を納入。カット野菜の生産と廃棄品の家畜飼料化に活用いただいています。
投入コンベアと粉砕機。壁の向こうの脱水機へ搬送ポンプで運びます。
脱水後のキャベツは、豚の飼料として出荷します。
生鮮野菜の卸売市場に食品粉砕脱水設備を納入しました。
収穫した状態の野菜を卸売する市場ですが、カット野菜のニーズが年々増えていました。核家族化、一人暮らしが増えている影響もあって丸ごと一つのキャベツを買っても食べきれないため、カット野菜の人気が高まっているそうです。付加価値をつけることで販売単価もあがるため、市場内に加工場を設置することが決まりました。
競合の機械よりも高い選別精度で採用いただきました
主な加工品はキャベツで、カットの過程で芯や使えない葉の廃棄物が発生します。弊社のウェブサイトをご覧いただき、ご相談をいただきました。
早速、食品粉砕脱水機を提案し、工場での実機見学をご案内しました。別のメーカーの製品も同時にご検討されていました。弊社の提案した機械の方が脱水後の廃液に固形物が混入することが少ないということで採用いただきました。
脱水後の廃液が下に落ちていきます。固形物の混入が少ないことが採用のポイントでした。
2つの部屋に分けて設置。将来の能力増強をしやすい設計にしました。
カット野菜の生産計画をお聞きし、廃棄物の分量を計算して処理能力1t強/hの設計でご提案しました。投入台→投入コンベア→粉砕機→搬送ポンプ→搬送配管→脱水機の構成です。
設置スペースに限りがあったため、粉砕機と脱水機を隣り合う部屋にそれぞれ設置することにしました。粉砕機と脱水機を分ける場合、従来はスクリューコンベアで搬送することが多かったのですが、今回はより効率の良い搬送ポンプを使うことにしました。パイプの中に空気圧をかけて隣の部屋まで粉砕物を搬送します。
脱水機にかけた後は、水分を切ったキャベツと廃液に分離します。キャベツは保冷容器に入れ、関連会社へ豚の飼料として出荷します。粉砕・脱水することで腐りにくくなり、配合飼料と混ぜやすくなります。有価で販売していますが、運送費などの諸経費を差し引くとほとんど利益は残りませんが、廃棄費用を削減できます。
市場内の改装スケジュール、カット野菜の本稼働に合わせて納入することができました。
今後、処理量が増えることを見据えて、脱水機を増設できるように設計しています。カット野菜の事業が成功して、能力増強のご相談をいただける日をお待ちしております。
設備の様子を動画でご覧いただけます。
芯や廃棄する葉を投入台からコンベアで粉砕機へ運びます。
隣の部屋の粉砕機から搬送ポンプで粉砕物が運ばれてきます。
粉砕し、脱水したキャベツは2分の1程度の容量に。運搬効率が高まります。