冷蔵車・冷凍車の製造で発生する大量の断熱材。固くて溶けにくい、断熱材用の溶融機
- 業種
- トラック架装事業
- 主な対象物
- 断熱材
- 目的
- インゴット化
- 導入設備
- 発泡スチロール溶融機
株式会社トランテックス様に発泡スチロール溶融機を納入いたしました。
トランテックス様では、顧客の要望に応じたトラックの架装を行っています。ハイブロック、ドライバン、ハイウイングなど様々なボデー(荷台部分)のバリエーションがあり、冷蔵車・冷凍車も製造されています。冷蔵車・冷凍車の製造過程では、断熱材の端材が大量に発生します。
既に発泡スチロール溶融機2台を導入して、断熱材の減容をしていました。空気を多く含む断熱材、発泡スチロールは溶かして空気を抜くことで、体積が小さくなり保管、運搬が容易になります。そのままの状態では処理費用がかかる発泡スチロールですが、溶かしてインゴットにすることで再生資源として売却ができます。
2台の発泡スチロール溶融機のうち1台が老朽化のため、メンテナンス費用がかさんでいました。そのため、入れ替えをご検討されて、フジテックスにお問い合わせいただきました。
固くて溶けにくい、断熱材用の仕様
一般的な発泡スチロールは、発泡倍率が60倍程度なのに比べて、断熱材は30~40倍程度しかありません。そのため、通常の発泡スチロールよりも固く、溶けにくい特徴があります。
頑丈な断熱材を破砕するため、破砕軸の回転を遅くし、トルクを強くしました。また、インバーターをつけ、押出しスピードを遅くし、熱をかける時間を長くすることで、断熱材を溶かす仕様にしました。
今後もお客様の1つ1つの事例に合わせて、最適なご提案をして参りたいと思います。
動画
株式会社トランテックス
2002年に日野車体工業株式会社からトラック架装事業とバス製造事業を分割し、トラック専門会社として発足。社名のトランテックスは、高度な物流(Transport)を確かな技術(Technology)で、提供する(Space & System & Supplier)な企業という意味を込めている。本社は石川県白山市。