30~50mlの小さな中身入りビンを効率良く破砕
- 業種
- 産廃処理・リサイクル業
- 主な対象物
- 30~50mlの中身入りビン
- 目的
- 破砕効率の向上
- 導入設備
- 中身入ガラス瓶破砕機
中身入りガラス瓶破砕機を富山グリーンフードリサイクル様に納入いたしました。
富山グリーンフードリサイクル様は、富山市を中心に廃棄食品、剪定枝などの中間処理とリサイクル業を行われています。
業務の1つとして、製薬メーカーから製造ロス品として廃棄を委託された中身入りのビンの破砕を行っています。ビンは栄養ドリンクなどで使われている30~50mlの容量で非常に小さなものです。そのため、既設の破砕機では効率が悪く、課題を抱えていらっしゃいました。
フジテックスのWEBサイトでご紹介している中身入りビン用の破砕機の納入事例をご覧いただき、お問い合わせをいただきました。
新設機のご要望として2点の条件をいただきました。1つ目は30~50mlという非常に小さなビンを効率よく破砕できること。2つ目は既設機の付帯設備を活用できることです。
既設機は、中2階状のステージの上段に設置され、破砕されたビンと中身は下段のフレコンバッグに落ちる仕組みになっていました。
上段の既設機を取り外した状態。破砕したガラス瓶が下のフレコンバッグに落ちます。
ガラス瓶破砕機は、標準で破砕物がドラム缶に落ちるように寸法が設計されています。今回は既設のステージを活用するため、寸法を計測し、特注のケースを用意しました。また、効率的に投入できるように簡易的な投入テーブルを設置しました。
対象物が30~50mlという小さなビンのため、粉砕刃の回転速度も調整しました。通常は1分間に粉砕刃を600回転させて、ビンをたたき割ります。今回は倍の1200回転させて、小さなビンを効率良く割れるようにしました。
また、粉砕室を洗浄するためのシャワリング機構を付けました。シャワリング機構は、粉砕時に発生するガラス粉じんが投入口から外に出てしまうことを防ぐ効果もあります。
破砕室。シャワーから水を出し、破砕室を洗浄します。
お客様からは、破砕効率があがり、投入テーブルで作業も楽になったとお伺いしました。
環境機械は多くの場合、受注生産品です。標準の寸法や処理能力はありますが、お客様のご要望に応じて設計を変更することができます。これからも経験を活かし、お客様の要望を実現する環境機器の販売をしてまいりたいと思います。
既設のステージに納まるように設計しました。
富山グリーンフードリサイクル株式会社
富山市を中心に食品系一廃・産廃の処理を受託。剪定枝や刈草などの処理も受託しており、処理物をリサイクルした堆肥の製造と販売を行っています。