木材チッパーの選び方

選定枝、間伐材を粉砕する木材チッパーの選び方です。木材チップの用途、木材の最大処理直径など木材チッパーを選ぶ際のポイントを紹介します。

粉砕後の用途を決める

木材チップは、粉砕後の大きさによって3種類に分けられます。

切削チップ

バイオマス発電で燃料に使う切削チップは粒度が大きい木材チップです。主に機械的に刃物で切削したもので、形状は四角形のフレーク状です。バイオマス発電に使用する場合は、木材チップ製造機などドラムチッパーと呼ばれる種類が向いています。

破砕チップ

主にハンマークラッシャーなどの機械的な打撃により木質の繊維に沿って砕いたものです。 形状は細長いピン状の木片で、ピンチップ、クラッシャーチップともいいます。 切削チップ、破砕チップより粒度を小さくする場合、カッターナイフ式の木材チッパーが使用されます。木材チッパーにはスクリーンと呼ばれる網がついています。この網を交換して、チップの大きさを調整できる機種があります。網を通り抜けられない大きさの木材チップは再粉砕され、網を通り抜けるチップは排出されます。 スクリーンの網目が小さくなればなるほど、再粉砕が必要になるため、処理に時間がかかります。 木材チップは畑に撒いて肥料にしたり、マルチング材として使われます。

おが粉

更に粒度が小さい状態がおが粉です。おが粉は畜産用の敷料として使われます。粒度が細かく滑らかなおが粉を生産する場合、おが粉製造機をおすすめしています。 木材を粉砕して、減容できればよいということであれば、ハンマークラッシャーやカッターナイフ式の木材チッパーをおすすめすることが多いです。

粉砕後の用途をお選びください

木材の最大処理直径を決める

木材チッパーは、粉砕できる木材の最大直径ごとに機械が異なります。 投入できる直径が大きいほど、機械全体も大きくなり、処理能力も大きく、価格も高くなります。 まず、木材チッパーに投入する最も大きな直径を決めます。 最大処理径によって、60mm(6cm)~500mm(50cm)までのラインアップをご紹介しています。

処理する木材の太さをお選びください

処理量をお選びください

移動方法を決める

木材チッパーには、定置式、自走式、手押し式、搭載式の4つのタイプがあります。 使用する場所、運搬方法によってタイプを選びます。 最もポピュラーなのは、自走式です。重量が180kg以上の木材チッパーはほとんどが自走式です。 最大処理径が60mmの最も小型のタイプは、重量が100kg以下ですので、大人2人で持ち運びが可能です。車輪のない搭載式、車輪のついた手押し式の2タイプがあります。長距離を移動させない場合は、低価格の搭載式、移動距離・頻度が多い場合は自走式が使い勝手が良いです。 重量350kg以下のタイプは軽トラックでの運搬ができます。ラインアップの中では、小型木材チッパー 125(最大処理径125mm)が重量340kgですので、軽トラックに搭載できます。

移動方法をお選びください

木の種類・釘、ビスの混入を確認する

木材チッパーの処理能力は、投入する木材の種類によっても変わります。硬い木は時間がかかり、柔らかい木は短時間で処理できます。 粘度が高い、ゴム木など一部処理できない木材もあります。特殊の木材を処理する場合は事前にご相談ください。木材チッパーの多くは、竹も問題なく処理できます。 廃材や廃パレットを処理する場合、釘などの金属が混入する場合があります。金属はチッパー刃を傷つけ、刃の交換時期が早くなります。また、故障の原因にもなりかねません。 予め釘やビスの混入が予想される場合は、異物に強いハンマー式の木材チッパーをおすすめしています。

処理対象物、釘の混入をお選びください

木材チップを集積するかどうかを決める

粉砕した木材チップを集めるか、山などの処理現場に撒いてしまうかを決めます。 木材チップの排出方法は、直接排出、ブロア排出、コンベア排出の3つがあります。 直接排出は、木材チッパーから地面方向に直接排出します。処理現場に撒いてしまう場合は直接排出で十分です。 フレキシブルコンテナバッグや、トラック荷台などに集積の必要がある場合は、ブロア、コンベア付きの方が便利です。

排出方法をお選びください

商品を選定してご提案します

お選びいただいた条件で商品を選定いたします。お問い合わせください。最終的な選定にあたって追加でお聞きする内容があります。予めご了承ください。


関連情報

この製品一覧へ