発泡スチロール減容機の選び方
発泡スチロールは大量の空気を含んでいるため、溶かして空気を抜きことで大きな減容効果があります。発泡スチロール減容機を選ぶ際のポイントを紹介します。
発泡スチロールの3つの製法
発泡スチロールには、その製法によって3つの種類があります。 魚箱、緩衝材、農産物などでよく使われるのが、ビーズ法発泡スチロールです。よくみると、粒がくっついて素材になっているものです。発泡スチロールといったときに多くの方が思い出すものです。 食品トレー、カップ麺の容器に使われているのが、ポリスチレンペーパーです。 住宅の断熱剤に使われるのが、押出法発泡ポリスチレンです。発泡スチロールの3つの原料
原料にも3つの種類があります 多くの場合ポリスチレン(PS)ですが、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)を原料にした発泡スチロールもあります。 ポリスチレンが約90℃で溶けるに比べて、ポリプロピレンは130℃まで耐えることができます。 発泡スチロール溶融機を選定する際は、対象の素材を確認してください。素材をお選びください
発泡スチロール減容機の構造
発泡スチロール減容機の構造は単純です。粗く破砕し、温度をあげて融解。温度を下げて取り出します。温度をあげる過程で発泡スチロール内の空気が抜けて容積が減ります。 温度をあげる機構はほとんどが電気式です。以前は灯油を燃焼させる型もありましたが、火災のリスク、燃料確保の煩雑さから今はほとんど作られていません。減容した発泡スチロールの取り出し時の形状
溶かした発泡スチロールの取り出し方にはいくつかのタイプがあります。インゴット式・箱受け
溶かした発泡スチロールを金属のケースに入れて水で冷やします。冷やして固まると、角材のような立法体で取り出します。 溶けた発泡スチロールを箱で受け取り、冷やして固めるのが箱受けです。板取り
溶かした発泡スチロールを、長方形の板の状態で取り出します。機種により異なりますが、板は1m程度の長さになり、一般的なプラスチックパレットに積み重ねて保管、運搬できます。フレコン取り
溶かした発泡スチロールをペレット状に取り出します。ペレットは、小さなバナナのような形状になります。1つ1つが小さく、フレキシブルコンテナバッグ等に入れて保管、輸送します。 取り出しの形状は、保管・輸送の方法によって決まってきます。プラスチックパレットで保管・運用するなら、板取り、インゴット。通い箱で管理するなら箱受け、フレキシブルコンテナバッグで出荷するならフレコン取りが適しています。取り出し時の形状をお選びください
処理量が多い場合の周辺設備
発泡スチロール減容機は、手で投入、半自動排出が一般的です。処理量が多い場合は、貯留用のホッパー、投入コンベアなどの周辺設備があると運用を効率化できます。 1日の処理量が100kg以下であれば手作業で処理していることが多いです。1日100kgを超えると、周辺設備のご検討をおすすめしています。周辺設備は、対象物の大きさによっても変わります。魚箱などのように大きな発泡スチロールであれば、ある量まで手で投入することが多いですが、食品トレーなど小さな対象物は、1日の処理量が少なくても投入コンベアをつけることがあります。処理量をお選びください
商品を選定してご提案します
お選びいただいた条件で商品を選定いたします。お問い合わせください。最終的な選定にあたって追加でお聞きする内容があります。予めご了承ください。