発電用 切削チップ製造機 (ドラムチッパー式)
未利用木材を粉砕した木材チップを燃焼して発電
木質バイオマス発電は木材を燃焼して発生した蒸気がタービンを回して発電します。
木材をそのまま燃焼させても芯の部分はなかなか燃えずに残ります。
効率的に燃焼させるため、未利用材は細かく粉砕して木材チップの状態でバイオマス発電所に投入されます。
木材チップの需要も急増し、活発な売買が行われています。
木材チップ製造機「大型ドラムチッパー」
木質バイオマス発電用の木質チップ製造に最適な木材粉砕機です。
- 本機は複数木材を一括投入できます。1本ずつ投入が必要なディスクチッパーと比べて圧倒的な大量処理が可能です。
- 間伐材、枝葉、バーク、竹、古木のチップ化にも対応。前処理なしで連続給材できます。
- スクリーン、送り装置、搬送速度の調整により容易に目的の粒度に切削することができます。
大容量・木材処理ライン
投入コンベアをはじめ、必要に応じて手選別ライン、一次粉砕機、二次粉砕機、粒度選別を組み込んだラインです。大量の木材を短時間で効率的に処理できます。
木質ペレット製造機
杉、欧州赤、ケナフ、竹粉、油粕+おが、おが粉、鉋くずなどの木質ペレット成形機です。
木質チップをペレット化することで、密度が高くなり体積あたりの発熱量を増やすことができます。
形が揃い、木くずがでにくいため、保管・運搬・投入にも優れています。
木質チップの付加価値を増すことができます。
木質のほか、鶏糞・牛糞、籾殻、堆肥などのペレット成形機としてもご利用いただけます。
生産能力 | 約700~900kg/h | ペレットサイズ | φ6mm×L10~12mm |
---|---|---|---|
リングダイ | φ195mm×2個 | メインモーター | 90kW |
主要寸法 | L2500×W1791×H2220mm | 機械重量 | 3000kg |
受けローラ | φ168mm | 挿入ローラ | φ660mm |
その他のラインアップもあります。お問合せください。
未利用木材を粉砕した木材チップを燃焼して発電
バイオマス発電は、動植物から生まれた生物資源を使った発電です。
地球温暖化の抑制、枯渇性資源への依存度の低下、原子力発電所の停止による電力不足など様々な背景から注目されています。
同様の理由で注目されている太陽光発電は、政府による固定価格買取制度の後押しもあり、多くの企業がメガソーラーに参入して活況を呈しています。木質バイオマス発電も固定価格買取制度の対象になっており、最近10年で急拡大しています。
曲がっていて建材にできない木、搬出に費用がかかって林地に放置されていた間伐材など未利用木材の活用に大きな可能性が開いています。
新規参入を後押しする固定価格買取制度(FIT)
木質バイオマスによって発電した電気は、太陽光発電と同じように固定価格買取制度の対象です。
未利用木材の燃焼発電は32円/kWで買取されます。
メタン発酵 ガス化発電 | 未利用木材 燃焼発電 ※1 | 一般木材等 燃焼発電 ※2 | リサイクル木材 燃焼発電 ※3 | |
---|---|---|---|---|
調達価格 | 39円+税 | 32円+税 | 24円+税 | 13円+税 |
調達期間 | 20年間 | 20年間 | 20年間 | 20年間 |
※1:間伐材や主伐材であって、後述する設備認定において未利用であることが確認できたものに由来するバイオマスを燃焼させる発電。
※2:未利用木材及びリサイクル木材以外の木材(製材端材や輸入木材)並びにパーム椰子殻、稲わら・もみ殻に由来するバイオマスを燃焼させる発電。
※3:建設廃材に由来するバイオマスを燃焼させる発電。
発電用 切削チップ製造機 (ドラムチッパー式)の主仕様
処理能力 | 2000kg/h~3000kg/h |
---|---|
移動方式 | 定置式 |
動力 | 250kW~300kW |
ローター | 刃数:20枚 寸法:Φ820×W1050mm 回転数:590min-1 |
投入口 | W1000×H520mm |
受けローラ | φ168mm |
挿入ローラ | Φ660mm |
フィードコンベア | W1000×L4620mm |
図面
※処理能力は対象物の状態、機械の状態によって変わります。状態によっては仕様通りの能力が出ないことがあります。
※仕様は改善・改良のため予告なく変更する場合があります。