アメリカの最新のサイングラフィック展示会!SGIA Expo視察レポート
11/4~11/6の3日間、ジョージア州アトランタ市内にあるGeorgia World Congress Centerにて【SGIA EXPO 2015】が開催されました。
フジテックスも世界の最新情報と商品を皆様にお届けすべく視察レポートをお届けします。
世界各国から543ブースが出展。アジアからの来場者も多い。
SGIAとは、Specialty Graphic Imaging Associationの頭文字を取った略で、サイングラフィックや印刷業界向けに看板やディスプレイ等の広告物制作のための大型のプリンター設備や、様々な材料を展示する米国最大規模の展示会である。 来場者数は例年と比べて非常に増加傾向にあり、北米を中心に世界各国から23000人以上の集客となった。業界全体が非常に盛り上がっている証だ。
(※昨年は好立地なラスベガスで開催されたが、今年はアトランタで昨年同等の来場者数。ちなみに、来年は9/14にラスベガスで開催予定。)
出展企業は、世界各国から543ブースが出展。日本からは毎年プリンターメーカーの出展が主で人気ブースの一つである。 またアジアからは出展企業、来場者ともに中国、韓国が非常に多い印象だった。
SGIAとして今年から始めた新たな取組みは、学生向けの業界研究と企業向けに各種セミナープログラムの同時開催である。 展示会にこういった教育プログラムを盛り込むことで、来場者にとってより魅力的なコンテンツとなっています。
米国でHP Latexプリンターのシェアを急速に増加中
会場内では昨年発売されたHP Latexプリンター(L300シリーズ)を中心に材料メーカーからは、壁紙用の素材や・ファブリック素材(布地)・キャンバス素材・カーラッピング用の素材の展示が非常に多かったです。 Latexプリンターとは、今までは一般的な屋外看板制作で使用されていた溶剤プリンターに変わる次世代のプリンターのことです。
主な特徴として、60%以上が水分で構成されている水性インクでありながら、屋外耐候性にも強く有害廃棄物も排出しないという環境配慮型のエコロジーなプリンター。
屋外用のインクでは初の【エコマーク取得】も果たしており、独特な臭いや有害成分の心配がないため飲食店、病院、教育機関のようなデリケートな環境でも安心して印刷物を掲示でき、出力現場の労働環境にも非常に良いプリンターです。
米国においても大手企業のイメージアップ戦略として、店頭販促物もよりecoな材料を使用する傾向が年々増しています。
近年、日本でも徐々にシェアを拡大しているが、米国では急速にシェアを伸ばし、すでに大半がLatexプリンターに変わってきています。
人気のLatexプリンター。日本では未発売機種の展示がありました。(廉価モデルのLatex 110と、3LインクのLatex 370)
また、日本ではほとんどの看板サインが塩ビ素材に印刷されているが、欧米ではこちらもecoの観点から塩ビ素材からファブリック素材(布地)への移行が進んでいるようです。
街中の店頭看板やディスプレイも塩ビ素材ではなく、ファブリック素材で作られたものが目立ちました。
壁紙用の素材やファブリック(布地)が多数展示
アートを飾るのは日本にはない米国ならではの文化
日本ではまだあまり馴染みのない文化かもしれませんが、自らデザインした絵画や撮影した写真をキャンバス地の素材にプリントして部屋にアートとして飾ったり、壁紙にオリジナルデザインをプリントして壁を装飾したりする文化が欧米では非常にブームになっているとのことです。
実際に現地のオフィスやホテルでもオリジナリティのある壁紙や内装が非常に目につきました。
その他には、洋服に直接プリント出来る産業用プリンターや、アクリル板や段ボールパネルに直接プリントできるフラットベッド式のUVプリンターも数多く展示されていました。
キャンバス地の素材やファブリック(布地)も多数展示。
エプソンの新機種S-60600を発表。日本では未発表です。4色機で実用スピードは世界最速。乾燥速度は従来の1/3。
カーラッピングの出展も目立ってました。
洋服に直接印刷できるプリンターも展示されてました。
日本のプリンターメーカー大きなブースを構えていた。
会場の様子です。フロアは柔らかいカーペットが敷き詰められており、これであれば足が疲れにくいため滞在時間も伸びそうです。
まとめ
アメリカのビジネスは日本の3年先をいってると言われます。今回の展示会もそうですがフジテックスでは最新の情報を日々取り入れております。
お客様の販売促進やビジネスづくりへお力添えするため還元して参ります。