環境に配慮した販促物特集|企業や店舗ができるSDGsへの取り組み
目次
求められる企業のSDGsへの取り組み
SDGs( エスディージーズ )とは、Sustainable Development Goals の略で、持続可能な開発目標を意味する言葉です。2030 年までに世界中で抱えるさまざまな社会問題の解消を目指した取り組みで、2015年 9 月、加盟 193 カ国によって行われた国連サミットで採択されました。例えば、「貧困をなくそう」といった 17 の国際目標(図 1)と、「2030年までに、現在 1 日 1.25 ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」など、その実現に向けて達成すべき具体的な169 項目で構成されています。
企業がSDGsの目標達成に向けた取り組みを行うことは、企業のアピールポイントとしてメリットがあります。
また、SDGsという言葉は既に社会に浸透しており、企業の取り組みとしてSDGs達成にどう貢献しているのかという点が求められるようになってきています。
本特集では、企業や店舗ができるSDGsへの取り組みの第一歩として、毎日使用している販促資材や事務用品などを、環境に配慮した製品に変更することをご提案いたします。
企業や店舗のSDGsの取り組みは、このような販促資材の導入などの小さなことから始めることが可能です。
販促資材は環境負荷が高い
販促資材には塩ビ・プラスチックが多く使用されております。またそのほとんどが、生産過程でCO2を排出してしまいます。
これからご紹介する製品を使用することで、以下のような環境への貢献効果があります。(製品ごとにアイコンを表示しています)
ラミネートフィルム・耐水紙
印刷物を水や汚れから守ったり、強度が必要なときに使うラミネートフィルムや耐水紙。
業種によっては毎日何十枚~何百枚といったラミネート作業を行っているところもあるかと思います。
頻繁に使う製品だからこそ、そこにSDGsへの取り組みや環境配慮の観点を取り入れることで、とても大きな環境への貢献ができます。
75ミクロンラミネートフィルム
現在、一般的に広く使われているラミネートフィルムは、薄いもので100μだと思いますが、これを75μの薄さにすることで、100μ使用時と比較して11%もプラスチックを削減することができるのです。
現在100μのラミネートフィルムを使用されている方でしたら、特別な環境設定は必要なく、そのまま、フィルムを75μのものに変更していただくだけ!
気になる強度はほぼ同等で、少しコシがなくなる程度です。
ラミネートフィルムが使用されている環境によっては、コシの重要性があまり高くない場合もありますので、ぜひ75ミクロンのラミネートフィルムを試されてみてはいかがでしょうか?
さらにコスト削減にもつながります!
75ミクロンのラミネートフィルムを使用することで、以下のSDGsの目標達成への取り組みができます。
パウチフリー(耐水紙)
パウチフリーは、プリントするだけでラミネートされたもの同様の耐水効果を発揮する特殊用紙です。
ラミネートをせずに耐水性・耐候性を得ることができます。
また、ラミネートを行う場合に発生しているラミネート作業にかかる人件費等が削減できますので、コストダウンにもつながります。
パウチフリーもラミネートフィルムもプラスチックでできておりますが、ラミネートの使用後は紙を挟んだ状態ですのでリサイクルするためには、面倒な分別作業が発生してしまいます。
その点、パウチフリーのPETタイプは全てPETですので、使用後に分別作業なくリサイクルすることができます。
パウチフリーを使用することで、以下のSDGsの目標達成への取り組みができます。
特集記事:耐水紙(パウチフリー)製造フローのご紹介
パネルボード・スチレンボード
店舗などのPOPて使用されることの多いパネルボード。
素材によってはスチレンボードという名称で呼ばれることもあります。
このようなボード類は、主にプラスチック素材を使用していたり、処分する際のゴミの分別が難しいため、正しくリサイクルされなかったりと、環境不可の高い販促物の一つと言えます。
店舗で頻繁にPOPの入れ替えが発生する企業などでは、このようなボード類の素材やリサイクル方法の改善により、SDGsに取り組むことができます。
Recoボード
使用済みパネルや容器を生産する過程で出る端材を原料として使用した新しいパネルが「Recoボード®」です。
紙を貼らずに、すべて同一素材「ポリスチレン」のRecoボード® に、直に印刷しているので剥離や分解せずに完全リサイクルが可能なボードです。紙や接着剤は一切使用していません。
ボードをリサイクルすることでCO2 排出量や新規プラスチック使用量の削減が可能で、従来のPOPやボードをRecoボード® に置き換えるだけで簡単に環境活動とブランドイメージの向上にも寄与します。
近年注目される国連のSDGs や環境省の「プラスチック・スマート」に対応した素材として、制作物に各種マークを表示することも可能です。
※両面テープや接着剤などが貼られた場合は分別ができません
Recoボードを使用することで、以下のSDGsの目標達成への取り組みができます。
FXスチレンボードR
FXスチレンボードRは、再生プラスチックを50%以上使用して作られており、環境負荷の低いエコマーク認定の商品です。
広告物にはエコマーク認定のボードを使用している旨の情報表示が可能です。(※エコマークのロゴを表示することはできません)
また、分別廃棄がしやすい作りになっており、リサイクルの促進にも繋がります。
FXスチレンボードRを使用することで、以下のSDGsの目標達成への取り組みができます。
FXエコパネルボード
スチレンボードはプラスチックと紙面が組み合わさってできているため、どうしても廃棄の分別負担がかかります。
FXエコパネルボードは全て紙・パルプでできた新しいボードです。
強度や耐久性もスチレンボードと遜色がありません。
廃棄にかかる費用が削減できるため、スチレンボードを使用するよりもコスト削減にも繋がります。
FXエコパネルボードを使用することで、以下のSDGsの目標達成への取り組みができます。
NOALX(ノアルクス)パネルボードメディア
NOALX(ノアルクス)パネルボードメディアは、RPF燃料として再利用が可能。最終的に燃料として燃やして使用するので、海洋プラスチックゴミとして海に流れ出る事もありません。
※RPFとは、石炭やコークス等の化石燃料の代替として、大手製紙会社・石灰会社など多くの産業で利用しているリサイクル固形燃料です。従来の石炭よりCO2の排出量も少なく、価格も安くなるため、石炭に代わる高性能なリサイクル燃料として注目されています。
NOALX(ノアルクス)パネルボードメディアを使用することで、以下のSDGsの目標達成への取り組みができます。
その他の環境に配慮した販促製品
その他にも様々な環境配慮製品・素材があり、企業はあらゆる面からSDGsへの取り組みが可能です。
バナナペーパー
バナナペーパーはアフリカの国ザンビアのバナナ農園で作られています。これまでは収穫期に廃棄されていたバナナの茎の繊維に、古紙またFSC認証パルプを加え、それに日本の和紙技術を用いて作られた環境と社会に価値を生み出す紙です。これまでのエコ用紙のように環境問題だけでなく、貧困問題を解決し、持続的に生産者の暮らしを支える点で注目されています。
持続可能な17つの開発目標(SDGs)全ての達成の貢献につながる、日本初のフェアトレード認証紙(WFTO:世界フェアトレード機関認証)です。
例えばバナナペーパーを使った名刺を作ることで、社内はもちろん、あらゆるステークホルダーへのSDGs浸透、認知にも繋がります。
その他にもカレンダーやメモ帳、ノートや紙袋などのノベルティや販促物などもバナナペーパーから作ることが可能です。
バナナペーパーを使用することで、以下のSDGsの目標達成への取り組みができます。