電子棚札で毎日10時間もの在庫管理時間を削減
熊本県で酒類販売店を運営される株式会社エムアールシステム様に電子棚札を導入いただきました。導入に至った背景や導入後の成果についてお話を伺いました。
誤出荷や紛失が多く、年間3,000万円の減益
―電子棚札を導入検討した理由について教えてください。
寺本氏: 毎日行っている棚卸し作業を標準化して、効率化していきたいという点が一番の理由です。
ワインは似たような見た目の銘柄が多いこともあり、誤出荷や紛失が非常に多く、以前は年間3000万くらいの減益が出ていました。
その対策として毎日棚卸をするようにしていたのですが、1000種類以上も種類があるため専任担当5名がかりで毎日2時間もの時間とリソースがかかっており、そこを効率化したいと思ってました。
電子棚札を活用すれば効率化できるのでは?と思い、検討をスタートしました。
補助金で投資を抑えてチャレンジ
―検討時に知りたかった情報はなんですか?
寺本氏: まずは概算価格。もし1個数万円もするようならそもそも採算が合わないため、まずはざっくりした単価が知りたかったです。
そして、電池の耐久性。どのくらい持つのか?1~2年で電池が切れていては話にならないので。
一番最後に気になったのが、自社の基幹システムと棚札をちゃんと連携させられるのか?やってみないとわからないので、それなら補助金で投資を抑えてチャレンジしてみようとなりました。
100個くらいでテストしてみましたが、全く問題なかったです。量が増えてきたらミスが発生するかもしれないため、Wチェック体制も仕組み化していこうと考えてます。
電子棚札で在庫管理と差異も大幅に削減
ー電子棚札の導入によってどのような成果がありましたか?
寺本氏:電子棚札を在庫管理に活用したことで、属人化していた業務を標準化することができました。それによって、営業でも事務でも店舗スタッフでもだれでも簡単に棚卸作業ができるようになりました。
さらにリアルタイム処理で在庫管理ができ、当日中に誤出荷を把握できるようななったため、在庫差異も大幅に削減することができました。
ー今後の展望について教えてください。
寺本氏:今回の電子棚札導入で、社員にはよりお客様に向き合えるコア業務に集中してもらいたいです。
サービスのクオリティを上げていくことで他社との差別化を図っていきたいですね。
数ある酒類販売店の中から弊社を選んで、商品を購入してもらうためには、価格面はもちろんのこととして、+αの付加価値で差別化をしていく必要がありますからね。